ストレスに克つ

脳科学者の都立駒込病院外科部長、篠浦伸禎氏は語る

人間がストレスに強くなって大成するには

脳科学的に三つの物質

幸福感に関わる「ドーパミン・オキシトシン」

ストレスに関わる「ノルアドレナリン」

ノルアドレナリンの過剰分泌をコントロールし、精神の安定に

関わる「セロトニン」が脳を使うためにも凄く大事である

大成する人は、子供の頃裕福だったのに。バーンと没落し、そこから一所懸命

努力して身を立てていった人が多い

徳川家康、松下幸之助の人生である

大成するパターンは日本という国にも当てはまる

戦後の復興、この間の東日本大震災

豊かな自然と人間関係の中でドーパミンが活発に分泌されていたところへ

大地震、津波という理不尽な体験でノルアドレナリンが出て

そこから一所懸命復興していくところでセロトニンが出る

日本という国はそういう脳が非常に大きな刺激を受ける大災害の多い国であった

四季もそうである

春になればドーパミンが出て

冬にはノルアドレナリンが出るということをずっと繰り返してきた

だからこそ日本人は脳を十分に使える優れた民族になったと思うと述べる

夏の高温多湿でノルアドレナリンが出て、秋にはドーパミンが出る

日本の四季の暑さ、寒さが脳の活性化に影響して優秀な日本人を育ててきたと思った

しかし、最近の住環境は夏も冬も無い環境に向かっている

住まいは高気密・高断熱、空調で年間全室快適気温の家づくりが進んでいる

学校も暑くては可哀そうとクーラー導入が盛んである

ふやけた、ぼんやりしたストレスに弱い子供、青年がふえないか危惧するものである