省エネビル
Posted in 土・しっくい・珪藻土壁
スーパーゼネコンの本社ビルが完成した
最先端の機能を持つ省エネビルである
残念ながらどこにも左官の塗り壁は見えない
左官工事をした仲間に聞くと約7000人の左官が掛かったという
設計図書上は左官の仕上げは無いが、7000人の左官が居なければ
最先端のビルは完成出来なかったのである
1階周りは本実の打ち放仕上げである。
綺麗にできているが
左官他約1000人位掛かっているそうだ
残念ながらこのビルの為に左官がやった仕事では壁を平らに塗る
伝統的左官技能は養成も、維持も出来ない
設計家は左官を必要としない設計をするのだろうが
現場では左官が居なければ完成しない事を知っている
このビルには見たところ大工仕事、建具も見られない
伝統ある左官技能を育成できる建築を設計する心ある設計家が現れることを期待したい
これは大工、建具、畳等日本の伝統建築を担ってきた職種に共通した願いでもある
かねてから、日珪さんのHPで、根子左様の事を興味深く拝見させていただいております。又、エコクイーンの大ファンで、約10年程塗って、凄さには充分納得と理解させてもらってます。最近一番感じる事が、左官職人のなりてが無く、今後の左官文化の伝統的な日本の技法が心配でなりません。国には?期待でき無いと思いますし、大工塾は松田妙子さんが命がけでやっておられますので少しは安心できますが、私も、木より凄い土のエネルギーを感じる者として、はがゆい思いがしてなりません。かと言ってまともな政治家も見当たらず、日本人日本民族の心身の健康はどうなるのか、不安です。