伝統技能者人口推移表

国土交通省が
若年者の建設業への入職促進の為に
色々と対策を打ち出している
福利厚生の充実のために社会保険加入の促進の保険未加入問題
プロモーターを中心とした入職促進のためのネットワーク形成事業
技能労働者の技能などの「見える化」の仕組み構築
予算概算要求では新規事業として調査費を計上という
乾式工法の技能者と
伝統的な木造建築に関する技能を持つ
湿式工法(伝統工法)技能者では
同じ土俵に乗せるには無理があるのではと思う
乾式工法では技能習得には年数が掛からないといわれる
伝統工法特に大工、左官、板金、家具・建具の技能習得は5年~10年かかるといわれる
又建築は工業化工法が主体であり、伝統技能は手間ひまかかるので
市場原理にあわず切り捨てられてきた
現代建築の設計図書には大工、左官、建具、板金工事は殆ど無い
その結果が伝統技能者の激減であり高齢化である
統計局のデーターである
伝統技能者人口推移表
昭和45年 昭和50年 昭和60年 平成17年 平成22年
大工 852,745 868,452 805,789 539,868 397,400
左官 275,055 295,430 227,300 124,764 87,400
板金工 201,620 180,185 139,071 111,608 98,200
家具・建具 259,565 247,930 205,653 116,276
国土交通省の各対策は
伝統技能にとってはあまりにも遅すぎたのではないかと思う
民間は市場原理に左右される
せめて公共工事に伝統工法の採用をお願いしたい
伝統工法は難しいがやっても、見ても面白いのである
日本の伝統には美意識がある。
美術、文芸、料理、歌舞伎、狂言、能、文楽、そして建築の伝統技能
すべて美を探究し、究めるために年月を重ねる
伝統技能は難しいが故に面白いのである。難しい仕事だから震えるような感動をえられる
若い人は難しい仕事、厳しい仕事、感動する仕事を求めていると思う
仕事があれば若い人が入ってくると思うものである