まな板いらず
年一回の社内旅行で能登半島に行ってきた。
家内と一緒である。
高速道路がつながったので約700km12時間掛かって着いた。
ゆっくりした時間を楽しみ、命の洗濯が出来た。旅はいいものだ。
生活習慣は変えられないもので朝早く目が覚めた。
毎日の自分流の運動を終えてテレビを見た。朝5時である。
NHK おはよう日本
日本人もまだまだ捨てたものでない。早起きの人が多いと見える。
まちかど情報室で
まないたいらず。振動皮むき。グレープフルーツしぼり器(電動)を紹介していた。
まな板いらず
何のことは無い、包丁の代わりに大きなスプーンが付いた鋏である。
鋏で野菜、肉、刺身を切る。良く切れるという。ジャガイモなどはスプーンでつぶす。
振動皮むき
ウエーブの付いた二枚の刃が電気で振動して皮をむく。何でも向けるようだ。
グレープフルーツ絞り器
電動なので只押し付けるだけで刃が回転して絞ってくれる。
力が要らないのと、時間がかからないのが売りである。
今時の若い女性は包丁が使えず、皮むきも下手な人が多いので発明したのだそうだ。
力も要らないという。益々ひ弱になるとおもうのだが。
日本の文化は手の文化とも言われるように手であらゆる生活用具を作ってきた。
手先の器用が優れてきたのが日本人であったのだが。
そういえば、四大出の女性を娶った男が嘆いていた。結婚前に家事が出来ない事を
条件に結婚した。味噌汁を頼んだところ、切れたという。出来ないと言ったでしょうと。
こういう若い人を誰が育ててきたのだろうか。
私の子供時代、仕事はやらされたが勉強しろとは言われなかったものだ。
女の子は否応無く、親の代わりの御勝手に立って食事を作った。
包丁を使えない、皮むきも出来ないという事はなかったのである。
私は自慢にならないがりんごの皮むきが上手いと褒める事のない家内に珍しく褒められることがある。
皮むきは一銭の得にも成らないが。出来るにこしたことは無い。
子供の頃、親は皮をむいてはくれず、りんごを食べたい時は自分で剥くしかなかった。
必要に応じて否応無く覚えてしまったのである。
不器用な甘い親からは手先の器用な子は育ってこないのではと危惧を覚える。
力も使わず、エネルギーに頼ってばかりいては人間はそのうち手も足も退化して
だるまさんのような人間になってしまうだろう。