[心の病」で労災308人

 6月の新聞の見出しである
 職場でのストレスが原因でうつ病などの精神疾患になり、2010年度の労災認定者が
308人あったそうである。厚生労働省のまとめである
過去最多だった2008年より39人多く最多を更新した
労災申請者も1181人と前年度より45人増えて2年連続過去最多だった
年代別では30歳代が88人
40歳代 76人、20歳代74人
職種別では医師や研究者などの「専門的・技術的職業」が73人
精神疾患を患った理由では勤務時間の長時間化などの「仕事の量・質の変化」67人
職場での嫌がらせやセクハラの「対人関係のトラブル」65人
一方過労による心筋梗塞や脳出血が原因の労災認定者は285人
3年連続の減少、このうち過労死は113人を数える
過労死、病気、精神疾患の労災認定者は合計593人になる
病気は本人の生活習慣が大きな原因であり、自己責任と思う
アメリカが生活習慣病から抜け出して癌などの生活習慣病が減ったきっかけとなった
有名なアメリカのマクバガン報告(1997年)では伝統的な日本食が健康良いと報告している
理想は元禄以前の日本の食事なそうだ
理由は元禄以後は日本も豊かになり、玄米から白米に変り脚気などの病気が増えたからである
一言で言えば美味い物の食べすぎが生活習慣病の大きな原因である
過労死は働き過ぎが原因なのだろうか。
私の青年時代は休憩時間も無く、日曜日も無かったものである
 精神疾患の原因を見るとちょっとひ弱な若者が増えたような気がするだが
その点高齢者はストレスに強いようだ
ひ弱な若者の増えた原因は現代の環境の過保護環境にもあるのではと思う
 現代家も学校もあらゆる居住環境は冷暖房が行き届いている
校庭も芝生を張る学校が増えている。子供が怪我をしなくていいそうだ
家庭も学校もあまり競争させない横並びのほやほや環境である
今の高校生は体罰したら教育委員会にいうぞと脅かすと進路指導の先生が嘆いていた
美味いものは食べ放題、美味しいおかずが無ければ食べないとほざく子供もいるとか
しかしこのほやほや環境は自分次第で厳しい環境を選べるのである
どのような環境でも選べる動物にはない選択という特権が人間には与えられている
青年時代は自ら厳しい環境を選択することである。
そこにはホヤホヤ環境では味わえない達成感と大きな感動があるはずである
選ぶ事の出来ないのは現代の居住環境である
シックハウス問題の専門家は言う、現代の家はうつ病の原因の有害ガスが充満していると
新築の家、マンションに引っ越してうつ病になる「引越しうつ病」と名付けられた変な病気もある
亡くなられた方々はどんな家に住んでいたのだろうか