ぜんそく

 文部科学省が児童生徒の健康や、発育状態を調べた平成22年度学校保健統計調査の
速報値を公表した。
ぜんそくを患う児童生徒の割合が幼稚園、小学校、高校で過去最悪となったほか
視力の悪化も進んだ。
戦後全体的に伸び続けていた子供の平均身長が頭打ちになる一方男女共に「短足化」
が進んでいるという。
文部科学省はぜんそくの増加した原因について
「ハウスダストなどが原因ではないか」と分析しているそうである。
漢方では湿気の多い状態を「水毒」ともいい
呼吸疾患、皮膚病の原因となると伝えている。
現代の居住環境は高気密高断熱の家であり、壁がビニールクロスのため湿気がこもりやすく
カビの発生も多い室内環境になっている。
また室内空気がマイナスイオンの多かった土壁の家であればハウスダストを中和反応で下に落として
綺麗な空気にしていたのだが、現代の家はプラスイオンの空気の為ハウスダストが多い室内環境である。
子供達のぜんそくが増えた原因には家を作るのではなく、伝統文化を忘れ単なる箱を作ってきた設計、建築思想にあると思う。