草色男子
厚生労働省研究班が16歳~49歳の男女2639人を対象に行った調査によれば
1ヶ月以上も性交渉が無い「セックスレス」の夫婦が4割を超えた
2年前より4.3ポイント増えて40.8%だった
何より驚く事には16歳~19歳の男性の35.1%がセックスに「関心がない」「嫌悪している」
と回答している事だ。2年前の調査と比べて倍増している
20歳~24歳でも21.5%だった。
シックハウス問題に第一人者の北里研究所病院臨床環境医学センターの宮田幹夫氏は
2002年に財団法人 経済調査会 発行の積算資料ポケット版 インテリア&エクステリア編
で「シックハウス対策」の論文を掲載している。
宮田氏は微量化学物質とホルモンの問題には、すでに環境ホルモンの問題があり、精子数の減少
子宮内膜症が表面化していると警告を発している。
自然界ではフロリダのワニのペニスが小さくなり生殖に異常を生じているという。
東京都の石原慎太郎知事が産経新聞の「日本よ」の寄稿の中で東京都の青年の精子が
半減してしまったと書いていた。
男性なら思春期のころ、夢精を経験し、自慰も経験する。
異性に対する関心が高まるのもこの頃である。
男性の性の特長は製造した精子の排出するために生じると思う。
在野の教育界の碩学森信三氏は
若き学徒の修身の時間に講義した講義録「修身教授録」の中で
「性欲の萎えたような人間には偉大な仕事は出来ないと共に、またみだりに性欲を漏らすような
者にも、大きな仕事は出来ぬ」
「すなわち人間の力、人間の偉大さというものは、その旺盛な性欲を、常に自己の意思統一の
もとに制御しつつ生きるところから、生まれてくると言ってもよいでしょう。
かくして初めてそこに、人間としての真の内面的な弾力を生ずるわけであります」
と若者の性欲がいかに大事であるかを青年に教授している。
日本の家の環境が伝統の、木、土、草、紙から工業製品に大きく変ったのは昭和50年前後の頃である
やっと役所が重い腰を上げて、
建築基準法のシックハウス対策の法律が施行されたのは平成15年のことであり、僅か8年前である。
それ以前に生まれた青年の精子が減っているのは間違いであってほしいのだが
もし減っているのであれば、少子化以前の問題であろう。
明治より、植民地時代を乗り越え、世界を相手に闘って現在の日本の豊かさを築いてきた日本の男達がいたが、
これからの青年は精子製造能力の減った肉体で、世界を相手に闘っていけるのだろうか
疑問に思うものである。