イソシアネート

積水ハウスはシックハウス症候群等を防ぐ戸建住宅として試作した建物で
空気中のTVOC(総揮発性有機化合物)濃度をほぼ400μg/㎥以下に抑える事に成功した。
2009年10月15日に発表、測定対象のVOCの種類は116に上がる。
400μg/㎥は厚生労働省が暫定目標値として定めている値だ。
(NIKKEI ARCHTECTURE 2009.11.9)
シックハウス症候群に悩んでいる人には朗報であり、ご同慶のいたりである。
ただ残念な事に
壁と天井には珪藻土入り、石膏プラスターを用いた。
下地合板の接着剤には水性高分子・イソシアネート系のものを使っているとある。
建材はすべてチャンバー試験によって品質を確認しているという。
然し、日本の石膏は天然のものは少なく、工業副産物の石膏が殆どであり
解体した石膏ボードは環境を汚染するので捨てることは出来ず回収している代物である。
イソシアネートは燃えるとシアンガスを発生し火災の際の死亡の原因になっていると聞く。
シアンガスは悪名高いアウシュビッツでユダヤ人を虐殺したガス室のガスである。
現代の住まいには1トン近くのイソシアネートが使用されているとか。
試作品であるのでなんともいえないが、住まう人の命と健康を守ってくれる家を提供して欲しいものである。