古民家
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日本で古民家再生に取り組み20年以上になるドイツ人建築家デザイナ―がいる。
新潟県竹所集落に住むカール・ベンクス氏である。
造り酒屋など贅沢な建物ではなく一般的な民家を扱う。
日本の伝統建築の茅葺や土壁と言った自然素材は温度や湿度に応じて呼吸をし
住む人に快適さと安らぎを与えてくれて健康にも良く、環境にも優しいのです。
そもそも家はただ寝るだけの場所ではなく、家族と過ごす、憩う大事な場所である。
古民家は又、手入れをすれば曾孫の代まで住めます。
古い家を壊すことは文化を捨てることであり、文化を捨てることは人間らしさを捨てることです。
日本の建築技術はヨーロッパの職人よりずっと上ですし、職人の技術は世界最高である。
古民家は高度経済成長期に惜しみも無く壊わされ
短期間で安く大量につくれる簡易な家を造ってきた。
日本人は宝石を捨てて、砂利を拾っているようなものだと氏は述べる。
古民家は名もない職人が魂を込めて作ってきたものである。
現代の家は伝統技能職人をなるべく使わない、必要としない家づくりになっている。
住まう人の健康によく、快適さや、安らぎを与えてくれる古民家になれる家を造る
建築家、ハウスメーカーが現れることを希望したいものである。