健康に生きるには
歴代首相の指南役と評された思想家安岡正篤氏(昭和58年逝去)は「人生の五計」第一章「生計」で汚れきった空気と水の見出しで
私たちは空気を吸わなければ生きておれない
すぐに死んでしまう。その大切な空気がだんだん文明の発達、近代都市化することにより非常に悪化していると述べている
空気と同時に、工場排水、家庭排水で汚れた水の汚染問題、添加物で汚染された飲み物・食い物の問題も警告している
道徳なんぞ考えない商人は人の迷惑を少しも考えないで勝手放題に食い物に添加物を入れる、毒を入れると慨嘆している
文明施設についてはすべて冷房・暖房となり、それらはみんな人体の自然機能を混乱させるものであると警告している
大気汚染、水の汚染は現在、規制が進み、大幅に改善されてきていると思うが
食い物は食品メーカーに良心がないのか添加物まみれのものをつくっている
また室内空気問題は改善されたのであろうか
当時の家は大工が棟梁でつくられた家が多くを占めていた
素材は自然素材が多く、大工、左官、建具、畳屋さんが活躍する家であった
室内空気汚染問題は少なかったと思う
現代の家は大工から、企業に造り手が移り、工業、化学素材が多く使用されている
高気密・高断熱で冷房、暖房が必要不可欠の家づくりである
文明は進めば進むほど便利になるかも知れないが
現代は人間が元気よく、健康に生きるには難しい環境になってきているのでは