ぜんそく

読売新聞 医療ルネサンス 2016.2.22

ぜんそくより

ぜんそくは日本人の場合、主にハウスダストの中に存在するダニなどの

アレルギーで引き起こされると考えられている

埼玉医大病院の呼吸器科内科教授の永田真さんは

日本は高温多湿な気候に加え、畳敷きの住宅が多く

布団やじゅうたん、座布団などにもダニが潜みやすい

ぜんそくの症状が夜間から明け方の就寝時に表れやすいのは

ダニに接しやすくなるためと述べる

アレルギーは、体に侵入した異物を排除する免疫が過剰に働くことで起こる

いま、ダニから抽出したエキスを少しずつ投与して体を慣れさせ

こうした過剰反応を起きにくくするのが「アレルギーの免疫療法」であり、

日本では2015年4月よりダニアレルギーが原因のぜんそく患者への

注射薬が保険で認められている

治療は3年以上かかるし吐き気や呼吸困難などの

副作用が起きることがあるという

ダニの生息には湿度が関係し、ダニは湿度60%以下では生きていけない

高温多湿の風土の中で、日本人は英知を傾けて、家の構造と

自然素材、木、土、草、紙で、快適湿度(40~60%)に保持する家に住んできた

古民家がクーラー無でも涼しく快適なのはそのためである

この家はダニが生存できない家であった

ダニ研究所の報告では高気密高断熱の住宅では一平方M当り340匹のダニが生息しているのが当たり前と言っている

ダニアレルギー免疫療法もいいが、ダニが住めない家に住むのもいいと思うのだが

現代の土壁、樹脂無添加・珪藻土壁「エコ・クイーン」の家なら可能であろう

多分副作用などは無いはずである