西山荘災害復旧工事

西山荘

東日本大震災で被災した西山荘の復旧工事を施工した

西山荘は1691年に水戸黄門で有名な水戸藩二代藩主水戸光圀公の隠居所として建設された

残念ながら1817年に火災で焼失した後、1819年に規模を縮小し再建され、「西山御殿」と呼ばれた

風格と、華美を嫌った光圀公の信条の融和を見ることのできる仙境として知られ

昭和49年に茨城県の史跡に指定されている

元請は名古屋市の社寺建築の(株)魚津社寺工務店である

弘道館の左官工事の実績が受注につながった物件である

被災状況はすさまじく、倒壊はしなかったものの、壁は殆ど剥落し、木舞も損傷した

木舞を組み直し、剥落した土に、新しい土を補充して荒壁、中塗り、土壁仕上げと施工した

タタキも損傷し、元の土を再利用して、叩き仕上げた

若手左官が道館に続き、木舞掻き、土壁仕上げ、叩き仕上げの技能を経験、学ぶことが出来たことが最高の喜びである