カビ

気温の上昇とともに気になるのがカビの発生である

カビは肺炎などの健康被害を引き起こす原因となったり、特に免疫力の低い高齢者は重症化の恐れがある

室内に発生するカビはアレルギーや感染症の原因となる

5月から10月に多く見られる夏型過敏性肺炎は、夏季に高温多湿となる日本特有の病気と専門家が言っている

原因は湿気の多い家屋や管理の悪い水回り等、室内に発生する「トリコスポロン」というカビ

吸い込むことで肺の奥でアレルギー性の肺炎を起こす

症状は夏風邪に似ており、しっこい咳や息切れ、発熱が見られるのが特徴だ

慢性化すると「肺線維症」や「チアノーゼ」になったり重症化することもある

千葉大学菌医学研究センターの亀井勝彦教授(臨床感染症)は

「症状を起こさないようにするには、原因となるカビの駆除が必須」と述べる

咳や微熱から始まり、血痰や吐血等の症状が出る「慢性肺アスペルギルス症」も

空気中にごく普通に存在するアスペルギルスというカビが原因で発生する病気だ

罹ってしまうと薬が効きにくく呼吸不全を起こして死亡することもある

亀井教授は「高齢化の進展で患者が増えることが予想される。過度に心配する必要はないが

(カビの生えない環境づくりが大切)と助言している。

国交省が推進するスマートウエルネス住宅「安心・安全・健康」のセミナーに参加した

皆さんが共通して言ったことは、高齢者には寒い家が健康に悪いので、スマートウエルネス住宅は

「高気密・高断熱」が望ましいということであった

寒さ対策のみで、日本の夏特有の高温多湿対策は

空調に頼るざるを得ない家づくりのようである

カビが原因となる夏型過敏性肺炎は、日本特有の病気ということだが

カビは湿度60%以上無いと生きていけない生物である

学者、専門家が推奨する、現代の家づくり、高気密・高断熱、ビニールクロスで室内を覆った家には

カビが生えないものだろうか疑問を感じるものである

日本の伝統的家づくりは、高温多湿の夏をいかに快適に過ごせることに重点を置いた

家づくりであり

素材は、木・土・紙・草、全て湿気を吸放湿する素材で出来ていて「快適湿度、40~60%を保ち

カビが生きていけない家であった

現代の土壁

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