樹脂添加・珪藻土壁とF☆☆☆☆(エフ フォースター)
樹脂無添加珪藻土壁
昨日、高橋靖水戸市長に水戸市の保育所に自然素材、樹脂無添加の珪藻土壁の
採用をあらためてお願いした
市長は伝統ある日本の住文化である、自然素材、樹脂無添加の珪藻土壁に理解があり
震災で被災した水戸市の保育所の建て替えに際し
子供達の健康を考えて採用を決定してくれている
ところがその折角採用された樹脂無添加の珪藻土壁を
現場サイドで樹脂添加の珪藻土壁に変えるケースが出てきた
理由は樹脂無添加、樹脂添加の珪藻土壁の、機能性の違いの知識が無く
珪藻土壁の機能性能のJIS規格があれば
メーカーはどこでも良いというのが現場の考えであった
市建築課も樹脂添加珪藻土壁が機能的に劣ると言われても
現場の方で樹脂添加の珪藻土壁を使いたいと言われれば
JIIS規格がある以上断るわけにはいかないという
市長にお願いしたのは、自然素材、本物の珪藻土壁の見分け方である
樹脂添加の珪藻土壁には添加した樹脂からホルムアルデヒドが発生するので
建築基準法、シックハウス関連法規
ホルムアルデヒド使用規制の表示記号 F☆☆☆☆(エフ フォースター)5μg/㎡h以下の表示がある
樹脂添加の珪藻土壁は自然素材と謳っていても
F☆☆☆☆の表示がある以上ホルムアルデヒドが発散している
また、添加された樹脂が珪藻土の多孔質を塞ぐので機能性が低いと説明した
ちなみに、しっくい・土はホルムアルデヒドが発生しない素材のためF☆☆☆☆の対象外である
そのため、しっくい・珪藻土で出来ている、樹脂無添加の珪藻土壁「エコ・クイーン」には
F☆☆☆☆の表示が無いのである
樹脂添加珪藻土壁を使用された保育所を嘆かれた高橋市長は
これから発注する、市の保育所は子供達の健康のために折角、珪藻土壁を使うのだから
樹脂無添加の珪藻土壁使用の指導を徹底したいと約束をして頂いた
ちなみに積水ハウスは樹脂添加の珪藻土壁を採用していると聞く
自然素材を売り物にしながらF☆☆☆☆マークのある珪藻土壁を使う設計事務所
ハースメーカーも数多い
珪藻土壁に一時の爆発的ブームはない
樹脂添加の機能性の低い珪藻土壁を塗ってきたのも原因と思う
珪藻土壁がカビた、結露する、ヒビが入る、壁表面が削れるといった苦情も聞く
しかし樹脂無添加のしっくい珪藻土壁「エコ・クイーン」にはそのような苦情はない
東日本大震災でもヒビ割れの被害が殆どなかったのだ
本物の珪藻土壁には震えるような感動がある
出回っている珪藻土壁の多くは樹脂添加であり住んだ人に感動は少ないであろう
知らないでバカを見るのは消費者である
心ある左官は日本人の健康を、命を守れる、また子供達の健康のために
日本の住文化、左官文化でもある
樹脂無添加のしっくい珪藻土壁を塗ろうではないか