色むら

色むらでエコ・クイーンにクレームが出た。

主人は住んで気持ちが良いし、女房はぐっすり眠れるし言うことは無い。

仏壇の生花が長持ちするし、榊は去年の暮れから、もう3ヶ月しっかりしている不思議だよ。と言ってくれた。

奥さんはやっぱり色むらが気になりますと言う。

自然素材は分かるのだけれど、お客様にあの色ムラはなんですかと聞かれて答えに困っています。

ずいぶん下手な左官屋ねと言われて根子さんがやったとは言えない。

これでは自然素材「エコ・クイーン」の良さを宣伝をしてあげたくてもできないと言う。

12月の寒い時期に施工し、温度、湿度管理も十分にやったのだが濃い色で押さえであったので一部に色むらが出たのである。

奥さんは良く出来ている面もあるのに、この面の色ムラはなんでしょうと言う。

暖かくなってから塗りなおす事にして了解して貰った。

「エコ・クイーン」は色漆喰ともいえる壁であり、自然素材である。

自然とはムラであり、不平等の世界である。本来はだから面白いのだが工業製品、平等の考えが大きいので、自然素材が健康に良いのは分かるのだが、ひび割れ色むらを嫌う人が多い。

自然とは厳しいもの、ムラであり、格差のある世界である。

最近は厳しさを嫌う、逃げる人が多い。

しかし、何の世界でもそうだが過保護にされて生き残ってきたものは無いのである。

高断熱、高気密、床暖房、バリアフリー、全室ホカホカが健康に良い家と言う。

高齢者、病人には良い家と思うのだが、ホヤホヤ環境で育つ赤ちゃん、子供にとっては最悪の環境ではないだろうか。

子供は厳しい環境の中で育てるべきであると思う。