働かざるもの食うべからず
孤立無業者
「仕事をしていない」
「結婚した事が無い」
「友達や知り合いと普段一緒にいることがない」
この三つの質問にすべてハイと答える人が、総務統計局の調査によると
2011年時点で162万人いるという
東京大学教授の「玄田有史」氏は
「20歳以上59歳以下の在学中を除く未婚無業者のうち、普段ずっと一人か
一緒にいる人が家族以外いない人々」を「孤立無業者」と呼び、日本経済学会などで
その存在に警鐘を鳴らしてきたという
2001年の85万人が10年で2倍に増えている
現在「フリーター」の176万人に迫る数字である
この人々の多くは就職活動を行っておらず、そもそも働く希望を持っていないという
家族と一緒に暮らしている場合が多いので当面生活は何とかなっているが
親が死んだらどうするのだろう
このような人々も国は生活保護で守ってやるのだろうか
団塊の世代が誕生した昭和20年前後は国策の「産めよ増やせよ」で
子供が多く誕生し、兄弟5人、10人はざらだった
中学校までは親が養ってくれたが、それからは家を出て自分で働いて食べて生きて
いくしかなかった
又小さい頃から家の手伝い、親の手伝いをして働かないとご飯を食べさせて貰えなかったものである
今度亡くなった横綱の大鵬さんは貧しい少年時代、納豆売りや、新聞配達で母親を支えたという
バブル退治で知られた、三重野康・元日銀総裁は大戦の混乱期に中国から引き揚げ
病気の弟や妹のために行商して家を支えたという
私の兄弟子は、飯場の飯炊き、食事造りが辛くて家に二度逃げ帰ったが、母親に泣かれて
二度とも戻ってきた
俺には帰る家が無いと腹を決めて修業に励み周りから尊敬される立派な職人になった
戦後の豊かさの中で働く意味、働く事の尊さを子供達に教えてこなかったのではないかと思う
かって「働かざるものは食わず」といって動けなくなった時、食を断って死に臨んだ高僧がいた
可愛いのだろうが働かざる子供に食わせる親が甘過ぎる
好きなおかずが無いから食べないと言う子供もいるそうだが
私は子育中、子供が食べたくないといった時は食べさせなかったものだ
子供は腹が空けば否応無く食べるからである