熱中症

戸建て住宅の全館空調システムが人気なそうだ。
一台の空調機で家全体の冷暖房を行う。
売りは部屋ごとの温度差をなくし快適に過ごせる「温度のバリアフリー」であり
洗面所などでの大きな温度差で脳卒中になる「ヒートショック」防ぐという。
「日本の暮らしのスタイル変える」ともいう。
効率的に全体の温度を一定に保ち、湿度を抑えることで、快適なことは勿論
エアコン数台を設置するより、電力消費が少なく、建物にも優しい。
低価格化に力を入れており、約200万位なようである。
電子式エアフイルターで空気中のチリや微粒子、花粉や細菌まで除去可能。
全館の温度差が無いのが何故快適で健康にいいのか不思議に思う。
人間の体は使わないと怠ける、退化する性質がある。
温度のバリアフリーは高齢者はいいが子供、青年はどうだろう。
今年の夏は暑さが厳しく熱中症が多く発生し高齢者が多く犠牲になった。
9月に入っても暑さが厳しく、小学校、中学校の運動会の練習で子供が熱中症で
倒れたという。
そういえば高校野球の夏の予選で熱中症で倒れたチームがあったと聞く。
学校では炎天下での訓示は出来ないという。
私達の子供時代は炎天下で一日中駆け回っても倒れたという記憶はない。
生物は順境では滅び、逆境でなければ子孫を残す事は出来ないという。
豆は暑さ寒さが無ければ豆にはならず、ほやほや環境ではもやしにしかならない。
これ以上子供達をモヤシにしてほしくないものだ。
ちなみに200万あればまるまる一軒「エコ・クイーン」を施工出来てお釣りがくる。
「エコ・クイーン」なら
エネルギーを使用せず、全館空調システムの機能をすべて代替可能である。
自然から離れれば離れるほど生命は弱くなるという。
先人の家は夏は暑く、冬は寒かったかも知れないが生命を強くする家であったと思う。