土の不思議

東北大学教授の石田秀輝氏の講演録「土に住む」を改めて読んでみた。
地球の歴史は45億6000万年
土は出来て4億年
地球をの歴史を一年365日とすれば土は僅か一ヶ月である
地球に酸素が生まれ過剰な酸素が成層圏に行きオゾン層を作った。
有害な紫外線がこなくなり、植物が陸に上がり、虫たちが上がり
その虫たちの死骸が土を作った
虫の死骸が腐食酸を作り、その酸と雨水と太陽の光、風が土を作った。
土の厚みは地球の陸地の面積で割ると僅か18cmです。
土は驚く無かれ人工では出来ない、地球の自然の贈りものです。
土はコンクリートの下に行くと死んでしまう。
最近の家作りはべた基礎でコンクリートで固めるが考えものである。
どんな土でも湿度を調整する穴が開いている。
人間が快適だと思う湿度は40~70%です。
この間で湿度を調節する為には材料に小さな穴、ウィルスと同じくらいの
百万分の6ミリ~15ミリの穴を開ければよい。
こんな穴を人工的に作ろうと思ったらものすごいエネルギーが必要になる。
この大きさの穴をどんな土でも持っていて、水で練っても、大きな穴は
潰れるがウィルスと同じ穴は潰れないのです。
この穴が蔵や家の湿度を調整してきたのです。
この穴は体積として30~40%あるので断熱性がある。
耐熱性、燃えない防火性能を持っているのが土なのです。
左官屋はセメントもいいが土の良さを違う切り口で見ていけば
もっと違う左官の姿があると思うと語る
この素晴らしい自然の恵みの土に合成樹脂を混入するメーカーが多いのは残念である。