ひきこもり

家や自室に閉じこもって外に出ない若者の「引きこもり」が全国で70万人
将来「引きこもり」になる可能性のある「ひきこもり親和群」も155万人
3大要因「職場になじめなかった・病気・就職活動がうまくいかなかった」とある
男性が66%、年齢別では30歳代が46%
7月24日読売新聞 一面のトップ記事である
この記事を見て
最近お亡くなりになった上の動物園園長だった増井光子氏の動物の話を
思い出した。
増井氏は
総じて野生から来た動物ほど、のみ込みが早いという。生存競争など
「人生経験」が豊かで、周りとうまくやっていく術(すべ)を知っているからだ
これに対して動物園育ちはちょっとした変化を大変なこととして騒いでしまうのだそうだ
人間が育てた鳥、動物は野生の中に話すと餌を取る事が下手で生きていく事が
難しいともいわれる
引きこもりの理由を見て、なんとひ弱な若者が増えたもんだと思った
それも30代の男子が多いとある
私の父の時代、大正時代は小学校を出るといやおうなく働きに出されたという
私の時代も中学校を出ると殆どが就職した、職業を選択する権利はなく大概
親か先生が決めた仕事に就いたものであった。
仕事が辛くても、気にいらなくても
悩む閑などなく、辛さに耐えて我慢するしかなかったものである
家に戻れば親に怒られるし、何よりも自分の居場所がなく、食べ物が無かったのである
学校を出れば、自分の居場所と食べ物は自分で確保するしか生きていく方法が
無かった時代である
子供時代には親から勉強しろといわれた記憶がない。
小さい頃は男の子は家畜の世話、風呂の水汲み、庭の掃除
女の子は、家の拭き掃除、食事の支度
大きくなれば親の仕事の手伝いが待っていた
子供は貴重な労働力であった
勉強も大切だが、それ以上に人間は働く事、仕事をすることが
大切な事としてしつけられたと思う
現代は高校全入、大学も二人に一人は行く、大学院に進む若者も多いと聞く
知識は現代の方が格段にあるに違いない
現代の若者は暖衣飽食の時代に生まれ育って幸せなのだろうか。
一流国に追いつけ、追い越せと所得も生活も一流になったのであろうが
精神が三流国に落ちてしまったのでないかと思う
世界には若者に兵役の義務がある国が多くある
ドイツもその一つであるがひ弱な若者が1週間ぐらいで顔つきが
変り、見違えるように逞しく成長して親を驚かすそうである。
日本の若者にも必要なのでは