引越しうつ病
「うつ病100万人超す」 10年で2.4倍(読売新聞、2009.12.4日 一面記事)
同じ読売新聞で
人生案内 「新居に引越しうつ病発症」
40代主婦の相談である
数ヶ月前マンションから戸建て住宅に転居し、その後すぐにうつになりました。
生活の変化が大きなストレスになったのでしょう。転居を後悔する毎日です。
心療内科を受診。抗うつ剤を服用し、多少回復しつつあると思う。とあるが
部屋は荒れ放題。料理もまともに作れず、子供の遊び相手にもなってやれません。
精神科医の回答
転居後にうつ病になる人は非常に多く、 「引越しうつ病」 という特別の名前で
呼ばれるくらいです。あなたの場合もこれに該当しそうですから、回答も人生相談というより
医療相談になってしまうかも。
引越しうつ病は戻れない過去へのこだわりから生じます。おそらく状況変化に弱い気質が
関係するのでしょうが、決して性格の問題と切り捨てられません。抗打つ剤を飲んで
焦らず時を待つ。待てば海路の日和有り。平凡なように思えて、これが最良の
アドバイスと信じます。
★引越しうつ病
年間4万人が発症しているといわれる
メランコリー親和型性格(几帳面で真面目、何事も計画的、責任感が強い)の方がなりやすい。
状況の変化に弱い社交下手な人
気持ち切り替えの不器用な人もなりやすいとあった。
住宅の高気密化が進み、強制換気で空気を入れ替える住宅が増えているという。
平成15年に国土交通省から建築基準法「シックハウス規制」施行された。
①クロルピリホスを発散させるおそれのある建築材料の使用禁止。
クロルピリホス使用禁止の理由は
①通常の換気等では室内濃度を指針値以下に抑制する事は困難である。
②クロルピリホスの規制の指針値が0.00000ppmと極めて微小に設定されていること。
北里研究所病院環境医学センター医師宮田幹夫氏は
クロルピリホスのガスはサリンと類似の毒ガスであると(2002年発行「積算資料、シックハウス対策」)
で警告をしています。
引越しうつ病なんて病名があるとはは寡聞にして知らなかった。
引越しが病名とは引越し魔と呼ばれた葛飾北斎もあの世でビックリしている事だろう
葛飾北斎は一生に93回引越し、一日に3回の引越しのレコードホルダーである
日本の医療技術、医療機器は世界でも高度であると聞いていた
精神科の医師は引越しうつ病と診断しているようですが
引越しうつ病に限らず、原因不明の体調不良の人は家の室内空気を劣悪さを疑って見ることも大切ではないでしょうか。