コンクリート打ち放仕上げは欠陥工法 ?

コンクリート打ち放仕上げは欠陥工法?

安藤忠雄氏はコンクリート打ち放仕上げを採用した動機に

左官を使わなければ建築が安く出来る点だと

「建築を語る」で述べている。

最近施工した某小学校はA種打ち放仕上げ約8000㎡だった。

Pコーン埋めが110人、Pコーン以外に掛かった左官が約550人である。

この例のように、コンクリート打ち放仕上げは左官のいらない工法でありながら

左官職人がいないと完成しないのである。

最大の問題点はコンクリート打ち放仕上げは

左官を必要としながら左官を養成出来ない事であろう。

★コンクリート打ち放仕上がは積算が不可能な仕上げである。

①打ち放仕上げは躯体事業者が「標準仕様書」に定められた打ち放仕上げの平坦さ(精度・誤差)『3mで7mm』を確保出来ない場合、コンクリート補修、躯体直し、つけおくりが発生する。しかし躯体事業者には直す技能は無く左官工が施工している。

②日本人の美意識は「標準仕様書」の認められた打ち放仕上げの平坦さ(精度・誤差)『3mで7mm』を許さず、認められた(精度・誤差)をゼロにする調整塗りを左官工が施工している。

③打ち放仕上げA種は本来「Pコーン埋め」をして完成である。

実際には左官がコンクリート補修・躯体直し、入隅、出隅の欠け直し

ピンホールの穴埋め、壁表面の色むら、汚れ落とし、全面・部分化粧塗装仕上げ(ファンデーション工法等

を左官がやって完成させている。

以上の①②③工事は施工数量、程度が予測出来ず正確な左官工事としての積算が不可能である。

安藤忠雄氏の建築は左官が要らない訳だが

左官が施工して完成させていることであろう。