色むら

エコ・クイーンに色むらが出た
色むらが出るのは自然素材で分かっていますという了解の上で施工したのだが
毎日見る度に気になるという。
こんな風に出るとは思わなかったともいう。
予定工期が延びて12月に施工したもので一度塗り直してまた色むらが出てしまった。
暖かくなるまで待って貰うことにして今年6月に施工した。
今度は気に入って貰った。
自然素材、特に漆喰の特性についてお客様は分かっているようで分かっていない。
漆喰は白華現象で温度が低い季節は色むらが発生する。
漆喰の色むらを止める方法は漆喰の呼吸機能を止めれば良い。
珪藻土壁、色漆喰壁は色むらが出るとクレームになるので、殆どのメーカーが樹脂を混入して呼吸機能を落としている。
色むらが出ないというメーカーが多いのだが、これは呼吸機能が無いと同じ事である。
設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー、工務店、大工、左官屋 珪藻土壁といえば、メーカーのいいなりで色むらの出ないものを選択している。
呼吸しなくても、クレームが無いほうがいいのだそうだ。
自然はムラ、ゆらぎの世界である。
日本語は母音で構成されている。
自然界の音はその殆どは母音で構成されている。
日本人は自然音を言語と特別に区別することなく言語脳でキャッチしている。
自然界の音にもののあわれや寂寥感感じる事が出来るのは日本語を操る事が出来る
日本人だけである。
ムラを愛し、ゆらぎを愛してきたのが日本人である。
塗り壁、障子、襖、畳、自然木、日本の家を構成していた素材は全てムラ、ゆらぎの素材である。
この空間だからこそストレス、緊張感が和らぐ空間であったのです。
ムラ、ゆらぎの無い世界、現代の居住空間は全て工業製品で構成されており、緊張、ストレスの癒せない空間であると思う。