高い湿気は病気の原因

シックハウスは湿気ハウス?

 日本の気候は温帯モンスーン地帯に属し夏の高温多湿が特徴です。漢方では高い湿気は水毒といいアトピー、循環器系疾患喘息など神経痛等の原因とされています。
 室内湿度が60%を超えていきますと空気中にある水の粒子のイオンはプラスイオンに帯電します。プラスイオンは体内に病気の原因といわれる活性酸素を作り細胞を酸化させ、遺伝子を傷つける作用により老化、癌など病気の原因となります。
 特にコンクリートつくりの家は湿気が高く木造に比べ平均寿命が9歳も短命であるという調査結果がでています。(島根大学・中根哲也助教授)
 兼好法師が徒然草の中で「住まいは夏をもって旨とすべし、冬は何とでもなる」と述べているように、かっての日本の住まいは夏の高い湿気を防ぐ工夫で出来ていました。木・土壁・茅葺の屋根・襖・障子・畳等全て湿気を吸収する素材であり、隙間が多く中の湿気が風で逃げていくような構造で出来ていて、室内湿度を40%~60%以内に保持することにより室内をマイナスイオンで一杯の健康的な居住空間をつくっていたのです。日本人の住まいの英知には驚くばかりです。
 現在の住宅は高気密住宅が主流ですので家中ジメジメ、湿気だらけで高い湿気のプラスイオン、壁材、家具、電気器具から発生する化学物質のガス(プラスイオンに帯電)が多く、体がかび易く病気のなりやすい環境になっています。
又、カビの発生、結露に困っている家が多くなっています。
 今新しい土壁として知られる漆喰系珪藻土壁が強い調湿機能で室内湿度を40%~60%以内に保持して自然のマイナスイオンを生成し、かびの発生、結露を防ぐことにより健康で快適な居住空間を作れることで知られています。