危機管理能力
先日アップした「親としての責任」というタイトルのブログ。反響が今までとは桁違いに多く、私も驚いています。新卒者を採用し、教育をしなければならない立場にある管理職の方々や経営者の方々には、インパクトのある内容だったのかもしれません。でも、現実ですよね…
今日は、危機管理能力について触れます。私は建設業に携わって20年、様々な出来事がありました。中には、当時、現場の作業指揮者であった私の判断ミスで、従業員を死に至らしめるような屈辱的な失敗もありました。
しかしながら、数多くの痛みを味わう中で、危機管理能力を養うことができました。私の考えとしては、多少なりとも痛みが伴わなければ、危機管理能力は養うことができないということです。
私が幼い頃の幼稚園には、あわよくば大怪我をしてしまうような遊具がありました。当然、怪我をおう子供達がいました。小学校の図工の授業で、小刀や彫刻刀を使うことがありました。当然、授業中に手から血を流す友人がいました。私もその一人です。昼休みに鬼ごっこをしていて、高さが5mほどある遊具(力の山と呼ばれていた)から落っこちて、しばらく息ができない苦しい状況だったことも鮮明に覚えています。
でも、このような経験をしてはじめて、「こうしたら危ない」「これは危険だ」などといった危険予知ができるようになる訳です。結局、解らないから怪我をしてしまうということ…
しかしながら、最近は子供達からそのような危険要素を排除して、何事もないような環境をつくろうとする動きが極めて強いような気がします。
私は息子達にラグビーを勧め、息子らも一生懸命実践しているものの、怪我を負うというリスクは常につきまとうものです。骨折、裂傷、打撲などは日常茶飯事ですが、その環境の中で、受け身や倒れ方などといった危機管理能力を養うということです。
親の気持ちとしては、何もなければ幸いなのですが、果たして本当にそのような環境が子供達の為なのか?と考えると疑問に思います。
自分で痛みが解らなければ、他人の痛みや苦しみも理解できない…危機管理能力だけでなく、環境がその人の人間性や人間力を違った方向に変えてしまうという現実も理解しなければなりません。
皆さん、強い子供に、優しい子供に、鍛え育てあげましょう(^_^)