原点回帰
私の息子らは生後1年半〜2年の間、離乳食を食べさせることなく、母乳で育てた。当然のことながら私の両親や親戚から、離乳食を食べさせなければ栄養が足りないと反対された。
しかしながら、私がその反対を押し切り母乳で育て続けたのには理由がある。戦前には離乳食なるものは存在しなかったという事実である。
私の両親が育った環境の背景に、戦後のアメリカによる教育がある。その教育によって、子育てには離乳食が不可欠だと叩き込まれ、それが正しいのだと思い込まされてきた。
乳児のう◯ちは、正常な腸の働きがあれば黄土色であるが、そうでなければ緑色になる。私も年の離れた妹のオムツを何度も交換した。確かに緑色だった。
しかしながら、私の息子らは黄土色だった。
また、私が幼い頃にはまず耳にしなかったアトピー性皮膚炎やうつ病は、現代病として大きな問題になっている。日本人の遺伝子には合わない環境や食生活などが影響しているのだろうと思う。
日本の食文化は、米、魚、納豆や漬物、味噌汁といった発酵食品であるが、戦後の乳製品の普及や肉食といった欧米食文化へと変化していった。
住文化も同様、木、土、紙で造られた建物や住まいは、コンクリートや化学製品を多用するようになった。木や土、紙は素材自体が呼吸する為に綺麗な空気を常に供給し続けるのだが、現代の建物や住まいは、住環境の空気を汚染し、シックハウスを助長するようになった。
原点回帰をすることで、何が正しいのかが分かる。長い歴史がそれを証明している。