ガラクタと骨董品

日本の歴史上の素晴らしい日本人の紹介で著名な

白駒妃登美氏が職人の仕事について述べている

ガラクタ(時間が経つと価値が下がる)

骨董品 (時間経過と共に価値を高めていく)

その違いは「職人が見えない所にどれだけ魂を込めたか」で決まるという。

見えないものを大切にしてきたのが日本人である。

日本文化のあらゆるものは見えない心によって成り立ってきた。

左官も血の出るような修行で掴んだ技で一鏝、一鏝魂、心を込めて壁を仕上げてきた。

本物の壁「土壁・漆喰・樹脂無添加珪藻土壁」に使う鏝は

日本刀の魂を受け継ぐ鍛造した金鏝でなければならない。

昨今の誰でも塗れる壁は鏝とは言えない代物で塗っている。

古民家が人気を集めている、ガラクタでない証拠であろう。

左官としてガラクダにならない壁を塗っていきたいものである。