左官工事の問題点

日本建築学会元会長内田祥哉先生には

平成元年に左官の問題点を見て貰ってからご指導を頂いている。

左官の問題点は要約すれば

コンクリート打ち放仕上げは欠陥工法である。

仕上げでありながら左官が仕上げなければ完成しない欠陥・矛盾がある。

最大の問題点はコンクリート打ち放仕上げの仕上げでは

日本の左官技能は習得・維持・継承はできないことである。

内田先生の今年の年賀状に

「左官は目地もなく、コーキングもなく、建築の駄目工事をなくす作業と悟りました」

あった。

左官塗り壁の建築には駄目工事は殆ど無かったのである。

現代建築は左官の塗り壁は皆無であり駄目工事のオンパレードだ。

その駄目工事を現代建築を完成させる為に左官がやっている。

左官がいなくなったら現代建築の駄目工事は誰がやるのか見ものである。

内田先生には悟って貰えたが悟れない人の方が多い。