高齢化社会

高齢化社会のモデルとも言える人が94歳で6月逝去した

ネパールの秘境「標高2500~4000の高地」ムスタンの農業指導者の

近藤亨さんである。

退職後、68歳から亡くなるまで、ムスタンの極貧生活を救うべく、果樹、野菜の栽培技術を指導。

富士山頂に近い3600mの高地で稲作にも成功し世界を驚かせている

「現地に住み、命懸けでやるのが本当のボランティア」との信念から、活動資金は郷里の家屋敷を売り払ってつぎ込んだ。

不毛の高地を桃源郷にと人づくりにも取り組み、小中高17校を建て、診療所も開設した。

近藤さんはいう

「まだ動けるのに楽をしてはいけない。世のため、人の為に働くべきだ」

辞世の歌は

「夢なくて 何のこの世ぞ 我が後に 君ら続けと 辺境に燃ゆ」

命ある限り、動ける限りリタイアなど思わず

人世の為に働くのが人間として生まれた使命かも知れない。