挑戦

脳梗塞を乗り越えて栃木県日光市にある、標高2486mの
男体山に1222回目の6時間掛けて登頂に成功した人がいる
それも88歳の栃木県佐野市の田名網忠吉さんである
登頂後、山頂の奥宮の前で手を合わせて
「目に見えなくても守っていただいているのが良く分かる」と
深々と頭を下げた
田名網さんは健康管理の為、登山を始め、46歳で始めて
男体山に登り、78歳で年間78回を達成
平成17年に1000回を成し遂げた
だが1221回目の登山を終えた23年10月に脳梗塞で倒れた
左半身が麻痺し、胃に直接栄養を入れる「胃瘻」の状態になった
それでも「当拝は人生のすべて。この山と一緒に生きていく」と
再挑戦を目指しリハビリを開始した
スクワットや階段の上り下りなどのトレーニングを繰り返し
何と昨年の夏には胃瘻の管も取れたのである
是には医者も高齢者で別格の回復力と舌を巻いた
下山したのは出発から12時間後
「疲れてはいるが、それ以上に充実している」と力強い言葉で周囲の
心配をはねのけた
気象庁始まって以来の暑さで、ダウン寸前であるが、まだまだ
88歳に負けていられないと気合を入れ直した