働き甲斐

日本人間学界の代表理事 今村和男氏(95歳)QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)
「生き甲斐」について話している
「働き甲斐」の調査で行った、スウェーデンのボルボ社のカルマー工場では、
それまでは全工程をベルトコンベァー方式で車を作っていたのだが
それを最後の組み立ての部分を手作業に変えることによって
作業員に完成の喜びというものが得られるようになったである
ZD(ゼロ・ディフェクト)運動も紹介している
アメリカ空軍が始めた、不良品を作らない運動である
出来上がった製品にそのチームの長の名前を入れる
すると仕事の「遣り甲斐」・「責任感]が芽生えて不良品の率がぐんと下がった
品質の向上等には人間の心理面がいかに大きく作用しているかが分かったという
建設業に若者が入って来ない
建設業で働いている若者に生き甲斐、働き甲斐、遣り甲斐を得られない状況が
建設業にあるのでないかと思う
コスト最優先で住む人、生活する人々に快適で安全な居住環境を提供するという
ものつくりの本質がないがしろにされてきたのでは
建築業界で最近職人魂とか、職人根性はあまり聞かれなくなった
職人気質は採算を度外視して自分の納得の出来る仕事を目指したものだ
そこに職人のものつくりの誇りと感動があり、出来た作品にお客様が感動したのである
現在の建築には受入れられそうもない