現場の神様
トヨタで人づくりの強化が始まっている。
若手技能者のスキルの練磨である。
かって生産現場には、何かトラブルが起きた時に、瞬時に解決した。
「現場の神様のような熟練技能者が多くいた」。
高齢化でリタイヤが進み、問題発生時の対応が難しくなっているそうだ。
トヨタの製造ライン自動化は「匠の技能を本に自動化してきた」。
つまり手作業が原点であり、技能と技術がスパイルルアップしなければ
生産現場のものづくりは進化しないと担当専務は語る。
今トヨタの工場では
自動化組立ラインを手作業に一部変更し
ベテラン技能者の指導で溶接や塗装等の若手のスキルを磨いている。
建設業では今技能者の高齢化が著しいが
残念ながら若手技能者の育成、技能の継承の危機を話す人は少ない。
生産性向上の為には、なるべく技能者を使わない工法
機械化、PC化、S造を推進する方向に進んでいるようだ。
現場の神様がいるうちに
技能者を使用しない建築ばかりではなく、技能者が育つ、育てられる建築を
推進して欲しいものである。