木の温もりの家

木の温もり、木の香りの家とかというキャッチフレーズで
木の板を壁に使用した家がある。
アトピーキラーという家は、天井から床から壁まで板張りである。
学校も、幼稚園も、保育所も板壁の建物が増えてきた。
日本の家の壁の歴史をハウスメーカー、設計家は知っているのだろうか。
登呂遺跡の壁は草束ねの壁で草を束ねたもの。
高床式の一番初期の段階が板を編んだ網代の壁
次にくるのが板の壁である。
日本の家に荒壁(土壁)採用されたのは平安時代になる。
もし板の壁が日本の気候風土に合っていたのであれば
荒壁(土壁)は生まれなかったと思うのである。
木の板の壁では日本の気候風土の高い湿気から住む人を守ることが出来ない
事を先祖は知っていたのであろう。
日本の家から土壁が大きく消えたのは僅か30年前である。
1400年の歴史を持つ土壁の住文化をを30年前に失ってしまったのが
現代人である。