噛む力

社会教育の講師が家族のことを話してくれた。

息子夫婦が共稼ぎで帰りが遅いので、夕食をつくってあげているという。

孫がまだ小さく、歯が弱いので固い肉の時は、固い所は取ってあげている。

優しいでしょうと自画自賛。

いま固いものを噛めない子供が増えているという。

青年も殿様顔と俗にいう、ほっそりした顎のない顔の人が多くなった。

以前は弁当箱のようなえらのはった男が多くいたものだが。

固いものを噛むことにより、顔が締まり、頭脳も明晰になり

生きる力も強くなるといわれる。

発展途上国の子供たちの歯並びを見よ。

柔らかいものを与えてくれる優しいお婆さんがいないに違いない。

昔のように孫には煮干し、するめの足をおやつに与えて強い歯と

丈夫な顎に育って欲しいものだ。