希望
Posted in 土・しっくい・珪藻土壁, 貧乏物語
日経のコラム春秋2015.9.16が平凡だが、偉大な男を紹介している
過日、小林秀雄賞を受賞に決まった「生きて帰ってきた男-ある日本兵の戦争と戦後」(岩波新書)
の主人公小熊謙二氏である
北海道生まれ。早稲田実業を出て、応召し、旧満州(現中国東北部)に駐屯
終戦後はシベリヤに抑留され、帰国してからは結核との闘病を経て
何度もの転職をしつつ妻子を養った。とある
小生も結核を子供時代9年間患ったので結核の恐ろしさ、辛さを知っている
結核は、当時は死病であり、空気感染なので周りから忌み嫌われた病であり
近所の人は誰も近づかなかったものである
戦争、シベリヤを体験し、結核と闘いながら、衣食住の不足する中で妻子を養い
人類の命の継承をし、人間としての使命を果たした
小熊謙二氏に畏敬の念を禁じ得ない
現在の日本は暖衣飽食、お金もある中で結婚もしない、仕事もしないで
親のすねを齧っている男が大勢いる
謙二さんは、人生の苦しい局面で最も大事なことを伝えている
「希望だ。それがあれば人間は生きていける」と
左官業界は今、塗り壁も無く、高齢者が多く四苦八苦の局面だが
幸い樹脂無添加の漆喰で固めた珪藻土壁「エコ・クイーン」がある
明るい希望を持って生きていこう