木の住まい
Posted in 土・しっくい・珪藻土壁
木の住まいつくりのネットワークの記事を見た。
伝統技術の実演があり、大工の技、建具の技、畳職の技であるそうだ。
残念ながら左官の技は忘れられたようである。
国生み神話には1.土木の神様2.大工の神様3.左官の神様
4.建具の神様と誕生しているのだが。
それはともあれ、建てている写真を見ると壁はすべて板張りである。
「無添加素材」でつくる「杉板断熱住宅」が売り物である。
日本の家の壁は
草束ねの壁
網代の壁、
板の壁
輸入された、木舞の土壁(こまいはヒノキの細木)
日本の技術、小舞の土壁(こまいは竹)
と変遷してきた。
板の壁は倉庫などには使われてきたが、人が住む家には
左官の小舞の土壁であった。
日本人がなぜ板の壁の家には住まず、土の壁の家に住んできたのか
考えてみたいものである。
小舞の土壁は平安時代に誕生した。今から1200年以上も
前である。
関東地方で小舞の土壁が多く失われたのは戦後の事で1200年からみれば
つい最近の事である。
板の壁では日本の住文化を知らないのではと言われても仕方ないで
ありましょう。