カタカナ漆喰
石灰岩は珊瑚の化石であり、日本各地で産出されるが、栃木県葛生町,
現佐野市が有名である
石灰岩を焼成し生石灰をつくり、水と反応させたのが石灰であり
鏝で塗れるように糊材を加えたのが「シックイ・漆喰」である
中国の音読み、唐音で「石灰は」シックイと発音する
シックイは当て字で「漆喰」と書く、難しい字である
石灰岩は世界中にあるので、シックイも当然世界中で壁材に使われてきた
日本では平安時代から壁に使われている
シックイ壁は土壁の表面が脆いので、土壁の表面保護材、美観を担うために生まれたと思う
土壁は不思議な素材で、科学的に解明されている人間が快適と感じる湿度「40~70」%を保持する物質が持つ
ウィルスと同じ大きさの穴が無数に開いている
この穴の機能で、日本の気候、高温多湿から住む人の生活を
快適、健康的に守ってきたのがこまい・土壁である
シックイを薄く塗っただけの壁では日本の気候、高温多湿は防げないのである
最近、スイス漆喰、フランス漆喰、モロッコ漆喰、ドイツ本漆喰
イタリヤ天然漆喰、スペイン漆喰、ヨーロッパ伝統漆喰、西洋漆喰が評判のようである
文化とは、民族の最適な生態系の表現でもあり、民族の気候風土と密接な関係がある。
民族のそれぞれに違う気候風土の中で快適に元気に生活するための知恵が文化であると思う
日本人は身体不二、身体と環境は切り離せないという仏教の教えを大切にしてきた
食べ物でいえばその土地、気候の中で生産されたものを食べることが健康にいいという教えだ
ヨーロッパと日本では夏の気候が正反対である
日本の夏は熱帯夜に形容される高温多湿である
この高湿気をこまい土壁と漆喰で防いできた
緯度の高いヨーロッパの夏は湿度が低く快適に過ごせる気候である
湿度が低いので漆喰の壁のみで快適に過ごせたわけである
日本の夏をヨーロッパ漆喰で快適に過ごせるわけは無いと思うのだが
日本には日本の気候風土に適合した、1400年の歴史のある漆喰がある
日本人はカタカナに弱い民族でもある
日本人には日本の漆喰がいいと思う
お奨めはこまい・土壁以上の吸放湿機能を持つ珪藻土を
漆喰で固めた樹脂無添加の「漆喰珪藻土壁・エコ・クイーン」である
あなたに感動、快適環境の夏を提供してくれるでしょう