匠の精神

私の履歴書に豊田章一郎氏が「レクサス」開発秘話を記している
最高速度、燃費、静粛さ、空気抵抗、車両の軽さ
すべてでベンツなどの競合車をしのぐ事を目標にした
書いていないが、すべてとあるので
ベンツの最終テストの、乗り心地も含まれたであろう
生産において社内に相当な抵抗があった
当時の工作機械の精度を超えた部品製造を求められた生産技術側は
「不可能」との回答であった
部門を越えた連携を強化し、工作機械の精度を見直すなど
技術・生産技術・工場一体となった取り組みで課題を一つひとつ克服した
これまでのモノ造りの常識への挑戦だった
販売、サービス・メンテナンスなどの面でも新しい高級車がパーフェクトな
顧客満足を実現するために、専用の販売チャネルを構築した
サービスには「小笠原流礼法」の指導も受けたと聞いている
英国の英サイエンス・ミュージアムに展示されているレクサスの説明文に
「英国は蒸気機関車を発明して、産業革命を興し、世界をリードした。
しかし我々は全てを機械に頼り
人間の持つ匠の精神を忘れて行き詰っている。
人間の持つ素晴らしい判断力を取り入れてこの車が出来上がった」
と書かれている
日本の家は自然との共存共生で、自然エネルギーで元気に
健康に暮らしていける居住空間であった。
現代の家は機械に頼り、化石エネルギーに頼らなければ住めず
室内空気汚染のシックハウスの居住空間を作り続けている。
家作りの「匠の精神は」何処に行ってしまったのだろう