公共工事設計労務単価

2013年の公共工事設計労務単価は全職種単純平均で前年度比15.1%と
多く上昇した
これを受けて太田国交大臣が18日建設業団体トップへ技能労働者の賃金水準の引き上げについて直接要請を行った。
初めてのことである
理由は
現場の技能労働者は減少しており深刻な状況にある
若者の確保は待ったなしの課題
若年年労働者、技能を持っている人が誇りを持てる職場にする必要がある
頑張って働く労働者の所得を増やすこと、社会保険の加入促進はその一歩
すべての関係者が危機感を共有し、取り組むべき課題である
業界挙げての理解と適切な協力をお願いしたいと呼び掛けた
正直言って国交省の動きは遅すぎた感がある
技能工が辞めるのは、仕事が切れる為に家族を抱えて食べていけないからである
若者が入って来ないのは建築に誇りも感動も魅力も無いからである
若者が入って来ないのは社会保険、お金だけの問題ではないと思うのだが
建築はますます効率化を求め、技能工を減らす工法へと向かっているようだ
技能工がいない、技能工を使用するとコストが掛かるからといわれる
現在型枠、鉄筋技能工の不足が大きな問題となっているようだが
造作大工、左官技能工の不足は聞こえてこないのは不思議である
左官技能士はピークの昭和50年の30万人から現在は5万人台と思われる
平均年齢は60歳を超えていて、毎年約7000人リタイヤしている
現在の建築は技能工を養成できない設計が多いように思われる
特に今の設計図書は殆ど塗り壁は無く、左官技能工を必要としないものになっている
設計図書上、左官業界は左官技能工を養成できないところに追い込まれているのだ
今若者が入ってきても左官技能は最低5年以上、一人前になるのは10年後である
やらないよりはましだと思うが技能工不足の根源的な問題の解決には程遠いと思わざるを得ない