崩れる壁

リフォームのお客様から
塗り壁の注文が入った
漆喰壁の塗りなおしである
珪藻土壁を奨めたところ、以前見た美術館の珪藻土壁を触ったら粉が落ちた
珪藻土壁は壁表面が脆いので嫌なイメージがある
珪藻土壁には種類がある説明をしたが
納得せず、漆喰壁になった
珪藻土壁は体が触ったり、こすったりすると表面が落ちたり、体に粉が付く
汚れても洗えない、水に弱い等のイメージがあるようだ
珪藻土壁は
珪藻土を固める固化材によって大きく違う
珪藻土は粘土質が殆どなく、固まらない土である
そのため固化材で固めなければ、塗り壁にはならない
固化材は
大きく分けて3種類ある
①石灰  珊瑚の化石 漆喰の原料 水に強く、表面強度強い
②石膏  日本の石膏は天然ではなく、工業副産物の硫酸石膏 水に弱く、表面強度弱い
③樹脂  石油からつくる合成樹脂  水に弱い、 表面強度強い
殆どの珪藻土壁は固化材が石膏で、樹脂混入型で、吸放湿機能の少ない壁が多い
エコ・クイーンは固化材が石灰であり、水に強く、表面強度も強い壁である
歴史と、伝統ある漆喰で固めたエコ・クイーンは吸放湿機能が高く
住まう人に健康は勿論、感動と喜びを与える壁として知られてきた
崩れる珪藻土壁のイメージを正して、本物の珪藻土壁を提供していきたい