病気になりにくい健康住宅
地場の著名な自然志向のハウスメーカーのチラシを見た。
住宅の性能を高くする「高気密・高断熱/独自の換気システム)
上下に温度差が無く、半地下・小屋裏を含め邸内全ての温度・湿度がほぼ一定のため、寒い時期に起こりやすいヒートショックを防ぎます。
又、自然素材を多用する事で、建材から発揮する汚染物質(化学物質)などによるシックハウス症やアトピー・アレルギーなどを抑える事にもつながり、医療費のかかりにくい家となります。
自然素材多用は共感できる。
ただ、邸内全ての温度・湿度がほぼ一定に引っかかる。
確かに高齢者や、血管の病気を持っている方、高血圧の人には良い環境かもしれない。
しかし、これから成長していく幼児、子供、青年にとってはどうだろうか。
豆は温度・湿度一定の環境ではもやしになり、豆にはならないと聞く。
生物は厳しい環境でないと生き残っていくのは難しいという。
動物園で生まれた野生動物が良い例である。
子供達をホヤホヤ環境で生活させる事が本当に健康住宅なのか疑問である。
日本の伝統的な家は隙間風の入る、冬は寒い環境だったが世界に誇る強健な日本人を育んできたのではないだろうか。
住む家の無かった戦後は雨露がしのげば良いという時代であった
次に安くて綺麗な格好の良い家が求められた。デザイン重視とかカラフルな家も多い。
東北のほうでは伝統的な茅葺の家が壊され文化住宅と称する家が沢山造られた。
プレハブ住宅、最近では北欧の家、南仏風の家、オーストリア輸入住宅、北米のツーバイフォー(2×4)住宅等など
しかし本物の家は生活する人、子供から、高齢者までが健康を維持でき元気に生活できる環境であると思う。
デザインとかカラーも大事と思うが住む人が病気になり、弱ってしまう家では仕方がない。
家の究極の目的は生活者の命と健康と財産を守り、子供達の精神の成長を望めるところにあると思う。