可哀そう
危ない・可哀そう。
学校にクーラーが入る時代になった。
猛暑で子供たちが可哀そうと言う親の声らしい。
老生の故郷、岩手県花巻市では、学校の送り迎えは爺婆の役目になっている。
学校によっては、タクシー、バス貸切りで送り迎えと言う。
子供達が学校まで遠くて危険、暑さ、寒さが可哀そうとの理由とか。
現代の家は、暑さ寒さが体に悪影響を及ぼすと言う学者の
説により、高気密高断熱、魔法瓶のような家がつくられている。
年間を通じて肌着一枚で過ごせるような家が理想らしい。
人間の体を頑健にするには適度の負荷が必要である
暑さ寒さは体にとって適度の負荷になると言われている。
外で遊ぶ子供の声が聞こえなくなって久しい。
危険、厳しさ、暑さ、寒さを可哀そうと排除してあげたい親心が分からない。
社会は、危険、厳しい環境、矛盾に満ちているのだ。
これから頑健な体を必要とする日本の子供たちの未来が心配だ。
杞憂に終わることを願いたい。