ダムの重要性

台風による雨の影響により、全国各地で土砂災害が発生しているようです。

特筆すべきことは、ニュータウンと言われる住宅地や工場用地など、元来は山だったところが切り開かれ整備されることで、元来は山の表面が吸収していた大量の水が、アスファルトの路面から排水溝を伝って、下流域の都市部に流れ込んでいくようになったため、都市部の排水能力を大幅に超えてしまい、浸水状態になるということです…

自然破壊、お金の無駄だと揶揄されてきた「ダム」の存在価値がこれから見直されるのではないでしょうか…

私も昔、土木関係の仕事をしていた時に、大型ダム工事に携わったことがありますが、私に言わせれば順番が逆…そもそも起伏が激しい平野の極めて少ない国土で、また梅雨があり台風も多い国な訳ですから、山を切り開いて何かを造るその前に、長期的な治山治水計画を立てるべきなんです…

少しでも下流域の都市部に流れ込む水を上流側で減らすようにしなければなりませんから、「ダム」は必要不可欠だと思います…住民の安全確保の為にも…

また、問題はそれだけではなく、既存の「ダム」上流側に流れ込んだ土砂を浚渫することができず土砂が堆積し続け、蓄えられる貯水量がどんどん減っているということです…蓄えられた水は、我々の日常生活の必需品と言える水道水や電気(発電)に利用される訳ですから、貯水量の減少=資源の減少と言っても過言ではない訳です。

大小様々な「ダム」の建設は、一概に「税金の無駄遣い」「いらない!」というのではなく、我々が生活するうえで重要な役割を担っていることを考えなければならないと思います…