手間がかかる

JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」が大人気である。

最高95万円で予約が取れない。

水戸岡鋭治氏のデザインである。

床や内装にあえて木材をふんだんに取り入れている。

有田焼、漆喰、組子細工・・・もある。

メンテナンスが難しく、普通なら列車には絶対使用しない素材である。

今ではお客様が丁寧に扱ってくれるので、経年変化により味わいが深まり

風格すら感じられるという。

作った職人さんの心、エネルギーを感じるから大切に扱ってくれると思う。

文化というものは手間が掛かるものです、経済性や効率性と相反する。

しかし手間を掛けることにより文化が育ち豊かな時間と空間、楽しさの情緒が生まれ

人々に愛され感動を与えられるのですと吉岡氏は語る

生産性向上の下に建築にさらなる工業化、プレハブ化、PC化、ロボット導入を進める

現代建築家には耳の痛い話である。