老舗の精神

ゼネコン大手四社の2016年3月期連結決算が5月13日出た

景気の回復、国内の受注増で、税引き後利益は全社が過去最高である。

資材費の下落、労務コストの上昇が抑えられたのが要因と見られる。

2倍から最高益の会社は77.6倍である。

最高益のトップの会社は年間配当を倍にし、期末配当も2倍以上とする方針なようである。

今、建築技能者の労務5職といわれる、土工、鳶、型枠大工、鉄筋、左官業界は、若者が入職せず、高齢化が著しい。

原因の一つが建築の工業化工法が進み、技能者が儲からず、生活出来なくなっていることが大きい。

ゼネコンは管理であり、建築を実際に作っているのは、専門工事業の名もない技能者達である。

日経の私の履歴書、三菱地所名誉顧問、福澤武氏の最終稿に、

守るべきものは守り、変えるべきものは変えることである。

何を守り、次の世代に引き継ぐべきか。

一つは長きにわたって社会に貢献し続ける老舗の精神である

「カネのためのカネもうけ」追い求めていては、企業社会は長続きしない。

老舗の理念や歴史に共通するのは

まずはお客様に良い物、良いサービスの提供を目指すことである。

それを実現するために、従業員の大切にして従業員の価値を高める。

その上で生まれた利益から株主配当を出していく。

それこそ老舗の精神であると述べている。