土壁の涼しさ

9月2日の産経抄に芭蕉の俳句「ひやひやと壁をふまえて昼寝哉」があり

土壁の持つ涼しさを詠んだ句と紹介されていた。

ある会で日本の住文化、木、土、草、紙の家の涼しさ、快適さを

話したところ

40歳の男性が育った家のことを話してくれた。

土間があり、茅葺の家だったそうだ。

夏は窓を開け放して、風が通り抜け、ひんやりしていた

クーラーなしで昼寝をしたものだった

今の家は残念ながらクーラーがないと過ごせませんと。

現代の家は、高気密、高断熱であり、壁はビニールクロスである。

クーラーなしでは生活できない環境の家が殆どであり

また高気密・高断熱の構造は学者が健康住宅として推奨しているのだ。

日本の住文化がつくりだす、自然の涼しさ、快適さを味わって欲しいものだが。