生き抜く力

読売新聞「人生相談」に最近、30代、40代、50代で無職で母親に寄生している息子が登場する
自立しない30歳の長男について50代の母が相談
母子家庭である
ガソリン代を貸せと言うので、もう貸せないと言ったら
壁に頭を叩きつけられたという
息子が言うには
俺がこうなったのはお前のせいだと母を責めるという相談である
親も親だが
息子も息子であるが、男として情けない限りである
日経の私の履歴書に
ニトリホールディング社長「似鳥昭雄」氏の少年時代が連載中である
昭和19年生まれ
昭和20年代の子供時代、とにかくちょっとでもへまをすると
両親から殴られた
腹が減って「もっと食べたい」と言ったら
母からみそ汁をぶっかけられ、ぶん殴られた
父からも月に一回ぐらい、気絶するまで殴られた
熱があっても手伝いは休めない
逆に「気が抜けている」とひどく怒られる
頭はいつもコブだらけだった
ヤミ米屋をしていたので親の手伝いをした
どの家の子供も手伝い、なんかしらの仕事をしていた
しなければご飯が口に入らなかったのである
勉強よりも、仕事を叩きこまれたのである
辛くても親には反抗できなかった時代である
今ならが虐待で訴えられるだろうが
当時はどこの家でも当たり前の風景であった
小生も母親には薪でしょっちゅう殴られたものだ
似鳥家の両親は半端ではないが
その環境が似鳥氏を大物に育て上げたのだろう
昔の親は子だくさんであった
知識よりもまずは一にも、二にも、三にも働くことを教えたと思う
家の手伝いをしなければ、おまんまにありつけなかった
それが子供の生き抜く、生きる力を育んだのである
働かなくても食べさせてきた子育てに間違いがあったのではと思うものである