男は金を借りるな

母の教え。

「男は金を借りるな」

母は昨年11月23日眠るように103歳の生涯を閉じた。

身長146㎝の小さくて厳しい母であった。

優しさの欠片もなく子供時代は棒で殴られ、抱きしめられた記憶がない。

母の教えはシンプルで

子供時代は「悪いことはするな」

成人してからは

「見栄を張るより胸を張れ」

極めつけは「男は借金するな」クレジットも駄目だった。

理由は、男が頭を下げる時は一生に一度来るものだ、大事に取っとけと。

男の頭は金を借りるために下げるもんじゃないだった。

青年時代クレジットは許されず、金が貯まるまで車は買えなかった。

倫理研究所の純粋倫理で「世の中は出したものは入り、入ったものは出る」

まして汗を流さぬ不老所得は身に付くものでないと後で知った。

これからも母の教えを胸に、汗を流してコツコツと生きていこう