省エネビル

スーパーゼネコンの本社ビルが完成した
最先端の機能を持つ省エネビルである
残念ながらどこにも左官の塗り壁は見えない
左官工事をした仲間に聞くと約7000人の左官が掛かったという
設計図書上は左官の仕上げは無いが、7000人の左官が居なければ
最先端のビルは完成出来なかったのである
1階周りは本実の打ち放仕上げである。
綺麗にできているが
左官他約1000人位掛かっているそうだ
残念ながらこのビルの為に左官がやった仕事では壁を平らに塗る
伝統的左官技能は養成も、維持も出来ない
設計家は左官を必要としない設計をするのだろうが
現場では左官が居なければ完成しない事を知っている
このビルには見たところ大工仕事、建具も見られない
伝統ある左官技能を育成できる建築を設計する心ある設計家が現れることを期待したい
これは大工、建具、畳等日本の伝統建築を担ってきた職種に共通した願いでもある