水戸城二の丸角櫓復元・土塀復元整備
水戸城二の丸角櫓・土塀は（株）根子左が施工し平成30年7月着工以来2年3カ月かけて令和2年9月に左官工事が終了し水戸城址に白亜の優美な姿を現した。
水戸城復元は公益財団法人文化財構造物保存技術保存協会が設計を担当した文化財である。
大手門・二の丸隅櫓は史資料を基に意匠や構造を復元しより城全体の価値を高められるよう往時の姿を蘇らさせることを目的として、木造本瓦葺き、壁は竹小舞、荒壁、本漆喰仕上である。
使用する土は地元の土も一考したが土量が３０㎥と大量であり、又、土を寝かせる場所も無く岐阜県の泥コンを使用した。
本漆喰は株式会社村樫の消石灰、貝灰４２０袋、銀杏草１１０袋をガスで炊いて作成した。
スサは長スサと短スサを混合した結果、微小なひび割れもなく綺麗な漆喰壁を仕上げることが出来た。
水戸城址に優美な姿を見せる水戸城が文化財として後世まで残り、又水戸城の左官の白亜の壁が市民、水戸市を訪れる観光客に大きな感動を与えられることは左官屋として嬉しい限りである。